渡邊穣のブログ

おもにヴァイオリンに関する事, 時々その他

留学先でのアドバイス

留学にあたってのアドバイスを求められました。
音楽とは関係がないことなのですが、ガイドブックには書いてない生活の上で大事な事を挙げておきます。
ドイツ語圏以外でどうなのかはわかりませんが、おそらく同じであろうと思います。

長期滞在の場合、一般的には寄宿舎か下宿ということになるでしょう。これは下宿をした場合のことです。

部屋に専用のシャワー室が付属しているか、もしくは大家さんも使うお風呂場を共同で使うケースが多いと思います。離れのような一軒家を借りる人もいるかと思います。
いずれの場合も、入浴後に風呂桶、ドア、壁、蛇口についた水を一つの水滴も残さず綺麗に拭き取ってください。
私は当初、この習慣を知らずに風呂場をそのままにして出たら、次の日に大家さんに「あなたの家では誰がお風呂場の掃除をするの?」と尋ねられて、トンチンカンな答えをしてしまいました。マナーが悪いと思われてしまったようです。
日本人には馴染みのないマナーですが、実行してください。

最近は留学生でも車を運転する機会が多くなってきたようなので、運転する時の注意点を挙げておきます。
「左ハンドル」「右側通行」は最初からハッキリとした違いなので始めから注意するのですが、「右方優先」を常に意識して注意を怠ってはいけません。
日本での左方優先とは事の重大さが違います。
日本でも左方優先がありますが、実際に交差点の入り方は、僅かに先に進入した方が先に行ったり、様子見をしたりします。ドイツでは相手は優先だと思ったら、ちょっとタイミングが遅れてもかまわずに突っ込んできます。
私の知る限り、毎年どこかで「左方優先」を間違えた日本人の運転による重大事故が起きていました。中には人身事故を起こし懲役になった人もいます。注意してください。

黄色の信号は日本の信号よりかなり短いので「止まれ」と思ってください。

もう一つ大きな違いがあります。日本では車の流れを止めないように運転しますが、ドイツでは信号のない横断歩道に人が立っていたらドイツ人が運転する車は止まります。これは徹底しています。
大きな道路上を走っていても、前に走っている車が突然止まってビックリすることがあります。
車間距離を大きくとって運転してください。
歩行者を無視して横断歩道を突っきれば白バイに捕まることもあります。