渡邊穣のブログ

おもにヴァイオリンに関する事, 時々その他

指の練習 「もうーつの方法」

セブシックの op. 1- 1 No. 1 を見ると押さえた指を離さずに残して押さえておくように指示されています。これは基本ですね。

私の訓練のパターンも、先ずは指を残すようになっており、第1指を軸として捉えるようなっています。

難しい曲に取り組むようになると、曲によっては最速で指をまわさなければならない箇所が現れるでしょう。

その時に注意を向けてほしいことがあります。

指を速く押さえることに囚われて、素早く離したほうがよい指が弦の上に残り過ぎていることがあり、本人はそれが原因だと気付いていない場合があるのです。

指を早く離すということを意識して指の訓練をすると、以外と効果があると感じることができるでしょう。

練習の例としては前出のNo,1をすべての指を離して弾く。トリルの練習を使って下音の指を毎回離し、上音の指と交換するように素早く上げる、などが考えられます。